「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]
「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]
宮崎駿
![「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5159F3HE52L._SL160_.jpg)
定価: ¥ 4,935
販売価格: ¥ 3,605
人気ランキング: 4461位
おすすめ度: 
発売日: 2001-11-21
発売元: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発送可能時期: 在庫あり。
宮崎駿監督が渾身の力をこめて制作し、公開されるや大ヒットとなった1997年のアニメ作品『もののけ姫』。本作はそのアニメーション制作現場から、宣伝戦略、アテレコにおける声優と宮崎監督のやりとり、さらに公開後の大ヒットの様子までを約2年にわたり克明に記録したドキュメント映像である。さらには、北米公開時に宮崎監督がトロント、ロスアンゼルス、ニューヨークの3都市をキャンペーンで回った際の映像も特典として収録している。 最初はただ1人の頭の中にだけ存在していたキャラクターやストーリーが、多くの人の「化学変化」を経て具現化し、さまざまな魅力を内包した1本の作品として完成した後、やがて多くの人々の心を国境すら越えてとらえてしまう。その過程が、ここまで詳細なドキュメンタリーとして見られるということ自体ひじょうに画期的なことだといえる。『もののけ姫』や宮崎駿作品のファンはもちろんだが、クリエイティブな業界を志す人、あるいはすでにそういった業界のただ中に居る人たちも見て損はないはずだ。(安川正吾)
これは本当にオススメなんです
内容はと言えば「もののけ姫」という、現在のジブリブランドを完全に確固たるものとした作品の製作ドキュメンタリーなのです。
が、まずそのドキュメンタリーとしての完成度、密度がとても高い! 純粋に面白い。
日常の地道な製作風景から、監督の雑談、愚痴、様々なスタッフへのインタビュー、アフレコ風景(3枚目はほぼアフレコ風景。圧巻です)など色々な角度から作品を切り取り、映画の各場面や音楽などを絡ませ、構成も見事。
そして、映像で山犬役の美輪明宏さんが「もののけ姫」のストーリーについて、"二重三重の構造になっている"とおっしゃているのですが、まさにこのドキュメンタリーもさもありなん。
まず「アニメ映画製作ドキュメンタリー」で、
「実に魅力的な宮崎駿監督の仕事に対する信念を覗き見ることが出来」、さらに全編「もののけ姫」という難解な作品の、実に深い解説書にもなっているのです。これがスゴイ!!
本当にこれを観た後は、サンに尽くすアシタカに対して、"おいおいカヤはどーすんだ?"なんて浅いツッコミはとても出来ませんよ、ほんと。
ただただ一つの映像作品としても面白い、実は全ジブリ作品で一番思い入れのある作品です。二番目はもののけ姫です。
もののけ姫はこうして生まれた
ジブリ作品が好きで映画はもちろん、DVDでも繰り返し見ている。その制作の過程を見られるのがこのDVDで、何度も見て知っている場面がどんな苦労の下に生み出されたかが解り、作品自体に対しての見方も変わった。中学生の息子が物を創るという精神を目の当たりにして感動し、今一番夢中になっているDVDである。
ものづくりを仕事にするということ
僕は、いわゆるジブリファンではない。
風の谷のナウシカもまともに観たことがないし、紅のブタも小学校の時に授業の時間に一度観ただけだ。
でも、高校生の時に「もののけ姫」を観たときのショックは未だに忘れられない。
どうしようもないバカな高校生だったのだが、そのバカな脳ミソでも「何かこれはとんでもない作品だ」ということだけは理解できた。
もののけ姫は、数あるジブリの作品群な中でも、何か特別なもののような気がずっとしていた。
僕の中で、もののけ姫というのは、いわゆるマスターピースなのだが、そのマスターピースが存在するためには、例えば「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」など、それに拮抗するようなレベルの高い作品群の存在が不可欠なように思う。
宮崎駿という人間は、世間の中で、一種の天才だと思われているフシがあるように思う。
だが、才能ある人間がひしめくアニメクリエーターの中で、彼の率いるスタジオジブリは傑出した作品群を世に送り続け、ヒットを飛ばし続けることができるのだろうか。天才肌や才能というギフトだけで、ここまでの持続力を維持できるものなのだろうか。
その疑問の答えの一部がこのDVDの中には存在する。
それはdisc2の最後の場面。
動画スタッフが描いた、アシタカが森の中を駆け抜ける動画の直しをする場面だ。
「画には、その人間がどういう人間か、その人間がどういう生き方をしているかが出てしまう。」
「こういう画を描く人間は、自分が走らないで、画の中の人間を走らせて満足している。画を描いて自分を開放するんではなしに、酒を飲んで自分を開放する生き方をしているような奴だ。」
「僕にとって画を描いている瞬間というのは、体はしんどいけど、精神的には開放されているんだ。」
その瞬間に、鳥肌が立つような思いと同時に自問自答せざるを得なかった。
今現在の自分の仕事、やっていることに対して、さらに言えば自分の人生に対して、なにか「こんなもんでいいだろう」という制限を自分で作っていないだろうか、宮崎さんの言うように、自分は自分の人生を走っているのだろうか、と。
宮崎さんは、「自分が生み出したはずの作品が、いつの間にか自分より大きくなる瞬間がある。自分はいつの間にかその映画の奴隷になっているんだ。」とDVDの中で言っている。
それは自分の映画、仕事に奉仕する、ということで、彼の中では、映画というものは好きや嫌いとうレベルを越えたもの、それがないと自分が崩壊して死んでしまうような空気や水のようなものなのではないのだろうか。
ものづくりを志す人間だけではなく、仕事をする全ての大人に観てもらいたい力作のドキュメンタリーです。
