スタジオジブリ絵コンテ全集 (16)
スタジオジブリ絵コンテ全集 (16)
宮崎 駿

定価: ¥ 3,570
販売価格: ¥ 3,570
人気ランキング: 25660位
おすすめ度: 
発売日: 2008-08-05
発売元: 徳間書店
発送可能時期: 在庫あり。
やはりこれは手に入れるべきだと思う。
完璧なレビューがすでに存在しますので、屋上階を重ねることに躊躇するのですが、
やはり良いモノにレビューが一つというのも寂しいので、書き足します。
宮崎画伯のコンテはいくつか見てきました。
しかし、これまでにも増して今回思うのは、やはりこの人はただ者ではない、ということです。
正直、映画は千と千尋の域には達してないような気がしていました。
コンテも、ささっと見れば、映画と同じストーリーが描かれているだけです。
でも、なんか引っかかる。
で、何が引っかかるのか、と考えるのですが、
このコンテには、この誰にも生み出せない狂気の世界(良い意味で)
を、宮崎駿という個人が生々しく紡ぎ出しているその瞬間が残されていて、
それが、ある意味共同作業故に個性が薄められてしまう「映画」から匂い立つ以上に
ダイレクトに伝わってくるためなのだろう、などと言葉にしてみます。が、
やはりこれは各自で感じていただくしかないのだろうと思います。
ほんとに、何度見直しても、「人間業かこれは」
という世界です。
宮崎画伯にとっては、おそらくは殴り描き程度の線が、
なぜにこれほど情感豊かでリアリティがあるのでしょうか。
ただただ、この才能と同時代に生きれることに悔しいですが感謝、としか言いようがありません。
また、ジブリコンテ一般ののすばらしい点として、
特定の演出に画伯が込めた意味合い、キャラの心理が随所に書き込まれていること、をはずすわけにはいきません。
これがまたこのコンテでも実に良いんですよ。
そして、画伯が随所で言っていた、この作品に込めた意味、
同封の月報でリリーフランキーが見事に解きほぐしてくれたこの作品のテーマ、
それが、このコンテからは映画以上にダイレクトに伝わってきます。
とにかく、どうぞ。
保存版としての価値
映画はもちろん劇場で見るに越したことは無い。所詮「絵コンテ」なんて製作現場のツールなんだし、と思うことは自由だが、絵コンテに記された時間を自分で刻みながら映像のイメージを膨らましていく。この本の良いところはカラーで彩色されているためイメージを描きやすい。映画館で一方的に見せられるのも良いが、気に入ったシーンを自分なりのスピードでページをめくる。宮崎駿の1枚1枚の絵に体温が感じられるから見ていて気持ち好い。アニメや映像に興味を持っている人だけでなく子供たちにも見てもらえる絵コンテとなっている。
「絵コンテ」の読み方は巻末にあるし、付録のリリー・フランキーの月報寄稿を読むだけでも価値がある。DVDだけでなくこんな「絵コンテ」はげひ保存しておきたい。
